【株式会社リブ・コンサルティング 西口氏/横山氏インタビュー】今後の事業成長を加速させるために求める人材像とは(後編)
中央:株式会社リブ・コンサルティング モビリティインダストリーグループ ディレクター 西口 恒一郎 様
右:株式会社リブ・コンサルティング モビリティインダストリーグループ マネージャー 横山 賢治 様
左:株式会社アサインエージェント事業部 グループマネージャー 長谷川 翔
今後のリブ・コンサルティングを担う人材の展望とは。求める人材と採用傾向
―― 最後になりますが、ニーズ拡大の組織・人材の展望についてお聞きします。今後はクロスモビリティ事業部として、どのようなクライアントに対してどのようなテーマでの支援を考えていますか。
西口様:
まずクライアントについてですが、大きくは2つターゲットとして設定しています。
一つは従来から、お仕事をさせていただいているモビリティ業界の会社様。
もう一つが、エネルギー業界で電力・ガス・石油といったインフラを担っている会社様です。
モビリティとエネルギーの2つの業界に対して事業開発のテーマで支援していくのが、現在行っていることですね。
さらに、EVXをより進めていきたいのが、今後の方向性です。
―― 事業や働き方において、ほかのファームとの違いをご教示いただけますか。
横山様:
パーパスを重視する点やミッションドリブンである点は、大きな違いだろうと思います。
働き方については、いわゆる自分たち自身が事業開発をしていく点が大きな差でしょうね。
説明と事業の見通しさえできれば、自分たちがオーナーシップを持って進められます。
また、弊社はベンチャー企業や中堅・中小企業様を対象に取り組んでいることもあり、戦略だけでなく実行やエデュケーションまで担当できるのが、大きな特徴ではないかと思います。
―― コンサルタントとして独り立ちするまで、入社後にやらなければならないことが多々あると思います。御社で事業開発に関わるには、入社してどれくらいの年月が経ったタイミングでしょうか。
横山様:
私は現在入社4年3ヵ月目で、初めてプロジェクトリーダーになったのが入社後1年から1年半の頃でした。
そこで、プロジェクトをある程度自分自身で回すことができました。
弊社が小規模のクライアントも持っていることもあり、早くから事業開発の経験ができたと考えています。
プロジェクトリーダーを1年ほど経験すれば、マネージャーなど管理者の立場にチャレンジできる話が出てきます。
さらに、弊社とほかのファームの大きな違いがもう一つあり、それが早くからクライアントのトップと対話し、セールスを経験できる点です。
早い段階で事業運営やプロジェクトを運営する人材になれることが、大きなポイントだと感じています。
私が実際マネージャーになったのが入社3年目で、その段階でセールスやプロジェクトマネジメントの経験を比較的多く積むことができました。
―― プロジェクトリーダーやマネージャーになるスピード感は、ビックファームの倍以上ですね。
横山様:
スピード感に関しては、仕組みや制度の差よりも、弊社の文化的面が大きいと感じていますね。
弊社には、「リブマインド」と呼ばれる11個のマインドがあります。
そのなかで、「成長へのプライド」など新しいことへのチャレンジを推奨し、応援するカルチャーがあります。
「みんなどんどん新しいことをやっていこう」といった雰囲気が、実はハード面の制度よりも重要なのかなと。
西口様:
実際に横山がうちのチームにきたときも、前職のエネルギー領域をモビリティ内に展開していきたいという指針があったので、「やったらいいやん」という感じで初めは進んでいきました。
―― ありがとうございます。次の質問ですが、御社で実際活躍されている方の特徴を教えていただきたいです。
横山様:
弊社はコンサル未経験で入社される方も多いからこそ、「苦しいことがあってもきちんと向き合って、逃げずにチャレンジできること」が大切だと思います。
マインド面では、将来のミッションに向けて取り組める強さがあること、さらには「ミッションに共感できるか」「素直に成長に向き合えるか」が重要です。
スキル面では、発言したことを実行できるかがポイントですね。
また、実行力があるか否かを判断する上で持っているスキルよりも「前職・現職できちんと成果を出せているか」が採用時に見られていると思います。
西口様:
―― 今後EVXの10領域に対して事業を広げていくところだと思いますが、さらに新しく領域がにじみ出ていくなどの新テーマはありますか。
西口様:
我々のクロスモビリティ事業部単位で補足をすると、このほかに2つあります。
一つは、知的好奇心です。
モビリティとエネルギー業界の双方では、ほぼ毎日新しいテクノロジーやサービス、ソリューションが出てきています。
「新技術や新情報を毎日インプットすること」を習慣へ落とし込むには、自ら興味をもって、一次情報から取りにいく必要があります。
つまり、パフォーマンスを上げられるかどうかは、知的好奇心・知的欲求が強いことが重要だと思います。
もう一つが、私たちが対象としている業界・産業のアップデートや変革に対してワクワクできるかどうかです。
働く上で大変なことがあったとしても、業界の未来を変え、日本を支えていく好奇心があることが大切です。
そのため、この2つのポイントは採用面接をする際に見ていると思います。
なぜこの話をするかといえば、我々にとって大変な点もそこなのです。
既存の枠組みや対象としている企業に長い歴史があると、変えようという意思があってもなかなか変えられない。
それでも一歩でも二歩でも前に進めていく、そこに強い意志があるかどうかが大きい気がしますね。
―― 話を伺うなかで、マインド面を非常に大事にしている印象ですが、育成体制はどうなっていますか。
西口様:
まず全社での取り組みは、キャリア採用で入社した方に対しての導入研修があります。
キャリア採用のうち業界未経験の方を対象に導入研修及びコンサルとして活躍するための体系的なスキルセット獲得のための研修があります。研修は、LiB Universityと呼ばれる社内大学があり、かなり充実しています。入社直後の導入研修はもちろん、統計エクセル、マーケティング、DX、企業戦略などすべての講座を受講し終わるのにだいたい2年~3年かかるほどです。
また、我々のクロスモビリティ事業部独自でやっていることは、大きく2つあります。
一つはモビリティ分野でのスキルセットをインプットする教育機会、もう一つは領域の専門知識やノウハウをインプットする勉強会です。
この二本柱を、月1回ほどのペースで行っています。
―― コンサルティングファームで実装力は求められると思います。御社は丁寧に教えている印象があるのですが、その感覚はありますか。
西口様:
非常に丁寧だと思います。
やはりファームの資産は人でしかないので、それを我々のような管理職者だけではなくて会社全体として合意がとれている点が大きいです。
自分が入社後もしっかりとした教育が受けられた実感があるので、これも一つの文化として根付いているのだろうと思います。
―― 次にキャリアパスについてお伺いします。御社だからこそ実現できるキャリアパスはありますか。
西口様:
自分のキャリア実現をサポートする仕組みはあると思っています。
その特徴として、CDPと言われる、半年に1回「自分の1年後や将来のキャリアをどうしていきたいか」を上司と共有する場面が設けられています。
ここで共有したキャリアパスの実現に向けて、イメージに合うような形でサポートしてくれる仕組みです。
自分のかなえたいキャリアパスを手助けしてくれる土台が設けられているのが、大きなポイントであると思います。
会社が一方的に与えるわけではなく、キャリアパスをサポートする風土があることが、ユニークネスな気がしますね。
―― 社内で一風変わったキャリアを描かれた方などはいらっしゃいますか。
横山様:
それこそ社内でSaaSを立ち上げている方もいますし、コンサルビジネス以外のことをやっている方もいます。
私たちの事業部も西口の一声で始めた経緯があります。
西口様:
私も「こういうことがやりたいので、新しく事業部を作ります」と言って、そこの責任者をやっているだけですね。
その人が実現したいことに対して、会社が箱や枠組みを作って支援体制を整えていくケースが多いと思います。
直近だと「アジアナンバーワンのコンサルティング会社を目指す」というビジョンがあり、海外で活躍できる人材を増やしていこうとする動きも出てきています。
これも、社内メンバーから海外プロジェクトをやりたい声が挙がってきていたことが背景です。
―― ありがとうございます。トレーナー・トレーニー制度があると思うのですが、詳しくお聞かせ願えればと思います。
横山様:
一人前になるまでは、「トレーナー・トレーニー制度」と「ウィークリー」と名の付くミーティングがあります。
そこでは内製支援と言われる、本人のマインドや振り返りのサポートをする仕組みのなかで「キャリアパスをどうしていくのか」を確認しています。
今できること・できないことの振り返りだけでなく、その活動が今後のキャリアにつながるのかを毎週検討しているのが特徴です。
また、月1回マネージャークラス以上で「この人のキャリアはどうあるのがいいだろう」といった内容を議論しつつ、事業部でも共有しています。
その点をみると、すごくサポートが充実しているなと感じます。
西口様:
ほかの研修でいえば、階層別研修や役員のメンタープログラムなどもあります。
ユニークな点を挙げると、「成長の踊り場に立っている人たち」に向けた制度があります。
この制度は、次のステップへの壁を乗り越えられない人に対して、役員や事業部長クラスが1on1で引き上げていくものです。
家庭教師のように成長課題を設定して、その課題解決に向けて一緒に取り組んでいく方法を採用しています。
社内のコミュニケーションが盛んなので、部門が違ってもさまざまなところで情報連携がなされています。
あと働き方の観点では、基本的にリモートワークが中心です。
リモート中心になっても、雑談も含めて関係性を作っていくために、週に1回リアルで集まる機会を作っています。
―― 最後になりますが、採用にあたって、最も重視されている点があればお願いいたします。
西口様:
採用について重視している点は、MustとWantで分かれていますね。まずMustは「0・1の経験があること」だと思います。
「前職あるいは現職で新しいチャレンジをして、そこで成果を出せたか」が大きなポイントです。
クロスモビリティ事業部は、この0・1があることを大きなポイントとしてMustで見ています。
そしてWantの部分は、知的好奇心。
また、クロスモビリティ事業部が行っているモビリティとエネルギー業界に対して、知見があることも歓迎要素ですね。
これがクロスモビリティ事業部の特徴と言える部分です。
―― ありがとうございます。最後に入社を志す方にメッセージをお願いいたします。
横山様:
弊社には、自分がやりたいと思ったことをかなえてくれるキャリアパスや環境があります。
私自身、前職では大手企業に勤めていましたが、確固たる枠組みのなかで変化を起こすことや、何かを動かすことが非常に難しく感じていました。
しかし、弊社には自分自身がしっかりとした思いやミッションを持ち、それを実行できる力があれば、支えてくれる仕組みがあります。
モビリティとエネルギーの領域で思いがある方にとっては、大変よい環境です。
この領域に思いがある方や、今の自分の仕事にジレンマを抱えていらっしゃる方に、ぜひ入っていただきたいと思っています。
西口様:
御社はコンサルタントとしてのキャリアと、事業リーダーとしてのキャリアの両方積めるのが魅力です。
その点で、成長できる機会が大変多い組織だと思います。
個人的には、クロスモビリティ事業部を盛り上げてくれる、新しい風を入れながら取り組んでいきたいと思っています。
モビリティとエネルギー業界の発展を通し、よりよい社会の実現を目指していけるような方と一緒に働きたいですね。
チャレンジしていただける方は、ぜひご応募をお待ちしています。
―― 今回は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。