メガバンクから施工管理のSaaS企業へ転職。転職後1年目から新規事業チームで活躍
新卒でメガバンクへ入社し、大阪で法人営業に従事。その後、花形部署である丸の内へ異動し、大手からベンチャーまでの幅広い企業を担当していました。順調だったキャリアですが、キャリアへの課題感や起業したいというキャリアビジョンから、転職を考え始めました。
転職活動を経て、最終的にシェア№1の施工管理アプリを始めとしたサービスを提供するSaaS企業へ入社された背景や、実際に働いてみた際のギャップなどについて伺いました。
起業したいという想いから新卒でメガバンクへ入社
――まず最初にメガバンクへ新卒で入行した背景を教えてください。
銀行へ入社した背景は、将来「自分で会社をやりたい!起業したい!」という想いがあったためです。そのため、経営者の方々と接することができ、さまざまな会社のビジネスモデルが学べる環境へ行きたいと考えました。
銀行は、さまざまな業界の社長や経営層の方と商談できるというところもあり、入社を決めました。
――起業したいという思いは学生の時から考えていたのですか。
漠然とですが、学生時代から起業については考えていました。大学で将来的に起業したい人が集まるゼミに入っていたということもあり、学生時代から起業が身近でした。
起業したいという人がまわりに多くいると、必然的に自分もそういう考えになり、キャリアビジョンとして起業について考え始めました。
――多くの銀行がある中で前職への入行の決め手はありましたか。
メガバンクを中心に見ていて、その中で一番営業力が強いというのが前職を選んだ最終的な決め手です。せっかくなら厳しい環境で自分を成長させたいと思い、迷いなく選びました。
――前職の主なミッションや業務内容を教えてください。
前職では法人営業を担当していました。売上高30億円未満の企業様に対し、融資や、銀行グループ会社のプロダクトを売るという仕事がメインでした。
その後、東京の丸の内へ異動し、売上高30億円以上の上場企業や、売上高30億円未満のベンチャー企業を担当するようになりました。業務内容は前支店と大きく変わりませんでしたが、M&AやIPOなどの支援も業務内容として新しく増えました。
――他の銀行の場合、丸の内でスタートアップやベンチャー支援を担当できるのは出世コースというお話をよく聞きますが、活躍されているにも関わらず、なぜ転職しようと思ったのでしょうか。
転職しようと思ったのは、キャリアへの課題感と起業したいという想いからです。
まずキャリアについてですが、既存先への営業がメインの業務だったため、今までの取引からその会社に対する課題や融資のタイミングがほとんど決まっている状態でした。
そのためどのようなプロダクトがその企業にマッチするかや、資金が必要なタイミングは仕組みが出来上がっていて、新たに自分で考えて提案する機会があまり多くありませんでした。
つまり、自分の新しい考えやお客さんの気づいていない課題に気づかせてあげて、そこに対するソリューションを提案できる場がほとんどない状態です。これが、自分の中でキャリアの課題感となっていました。
また、丸の内に異動してから起業への想いがさらに強くなったことも要因です。ベンチャー企業の社長さんと対峙する中で、優秀な方が多いと改めて実感しました。
その中でも、SaaS企業がホットな業界で優秀な人が多く感じ、この業界で働くことが起業への近道なのではないかと思ったことがきっかけでした。
キャリアへの課題感と起業したいという想いから転職を決意
――転職活動を始めるにあたって、不安はありましたか。
不安はありました。そもそも転職活動が初めてだったため、転職活動がどのようなものなのかわかっていませんでした。また、転職活動のビジョンがあまり具体化されていない状態というのも転職活動における不安の一因でした。
転職する上で会社選びを間違えてしまうと、今後のキャリアにも響くため慎重にならざるを得ない状況ということもあり、どこの選考を受けたらいいのかと大きな不安を抱えていました。
――初めてお話させていただいた時はすでに進んでいる選考などもあったと思うのですが、なぜ私に転職をお任せいただいたのでしょうか。
私が転職活動を始めたのは2021年8月末ごろで、宗万さんとお話させていただいた時には他のエージェントの方とも何人か会っていました。しかし、他のエージェントでは「こういう求人を紹介できます!」という感じで、自分が受けたいと思っている範囲の求人を紹介してくれるスタイルでした。
私としては、自分が知らないことや気づいていない部分をいろいろ教えてほしいと思っていたので、求人だけ紹介されるスタイルは自分にはマッチしていませんでした。
一方で宗万さんは、ヒアリングの機会を多く設けていただき、起業したいといったキャリアビジョンを聞いた上で、抽象的な要素をいくつかピックアップし、転職先の候補をあげてくださいました。手厚くヒアリングをしてもらった上での提案だったので、納得感があり、宗万さんと一緒に転職先を見つけていきたいと思ったことが理由です。
――最終的にどのようなところに惹かれて現職の施工管理サービスのSaaS企業に入社を決められましたか。
前職から課題であった潜在ニーズを顕在化させるスキルは営業に限らず、今後起業を考える上で必要になると考えました。そこを学べるSaaSかつバーティカルな領域なら、お客さんと深く接点を持てるため、この業界が最善であると感じていました。さらに前向きな雰囲気で、手を上げれば挑戦させてくれる環境があったので入社を決めました。
キャリアビジョンにマッチした会社で新たなキャリアをスタート
――現職での業務内容を教えていただけますか。
最近になって業務内容が変わったのですが、入社後約半年間は塗装、防水領域に配属となり、施工管理・現場管理の業務効率化アプリを売る業務を行っていました。そのアプリはもともと、リフォームのお客様向けに作られたものだったのですが、リフォーム以外にも活用頂けるお客様を増やそうという背景からこの配属になりました。
その後、7月からは新しく立ち上がった部署で基幹システムの販売を行っています。アップセルに近いイメージですね。ここ数年でご導入頂く会社様が増えてきたこともあり、お客様により深いソリューションが提供できるようになってきました。
――面白そうですね。新規事業立ち上げチームに入ったということですね。
そうです。元々担当していた塗装、防水のセグメントでは30〜40人いたのですが、現在の部署は4人だけの新しい部署にいます。
バリューチェーンが通っていない状態の中での営業なので難しい部分が多く、年間での支払いとなるので金額が大きく跳ね上がります。
業界柄、どんぶり勘定でやっている方も多く、そのどんぶり勘定をしっかり把握できるようにすることがERPの目的なので、正確な勘定という部分をしっかりと訴求することが必要です。今までの仕事で関わることがないような方々も多いため、コミュニケーションにも最初は苦労しました。
――少しお話が変わって、転職活動時に一緒に整理させていただいた価値観についてです。
いわゆる起業に紐づいているか、新規事業が活発かというところにマッチした会社かと思いますが、実際に働いてみてどうですか?
事業開発を担当しているので、新しい動きができています。普段の業務と並行してプロジェクトも常にいろんなところで走っているので、営業力強化はもちろん、事業の変遷みたいなところを自分の肌で感じられています。
また実際に働いてみて、経営層が優秀であることに驚かされています。どんなにいいアイデアがあっても資金調達ができないと実現できないことも多いですが、優秀な経営層によって資金調達ができていることが大きいです。
本気で建設業界の市場を取りに行くという想いがあるからこそであると感じています。
今後思い描く将来とは
――中長期的な目標はありますか?
今担当しているERPの販売は既存顧客が中心であるため、新規顧客へのアプローチにも挑戦したいと考えております。建設業界はもちろん、今後同じようなプロダクトがはまる業界(例えば物流業界)が出てくるとおもうので、そのタイミングでゼロイチの事業開発にも挑戦したいと考えています。
また別軸ではありますが、エンタープライズ向けに、プロダクトをエンジニアとプロダクト側で連携しつつ、0からお客さん向けの仕様で作っていくというのもやっていきたいです。
社内にはキャリア説明会も結構多く、1on1の面談もありますし、本当に自分がやりたいことを聞いてくれる環境と、手を挙げたらチャレンジさせてくれる社風なので、チャンスが多いと実感しています。
――今はどのようなモチベーションで業務に向き合っていますか。
自分がやりたいキャリアや目的と実際の業務がリンクしているため、とても前向きに毎日仕事ができています。自分のキャリアや目的と業務が乖離していると、どうしても仕事へのモチベーションを保つために労力が必要になります。しかし、今の仕事をやり続ければ、結果的に将来プラスになると自分の中で腑に落ちているため、あえてモチベーションを保つような必要はないですね。
――入社前から自分自身の中で価値観を描いてキャリアビジョンを決めての入社だったとおもうのですが、1on1やいろいろと振り返る中で将来的なビジョンは変わっていますか?
現時点で、将来のビジョンは変わっていないです。
転職活動を始める前から考え続けていたこともあり、将来は起業するというところから逆算して会社選びを始めていました。この転職は成功させたいというところから、宗万さんとかなりブラッシュアップして考え抜いたので、以前のままのキャリアビジョンを描いています。
――将来像から逆算し、どのような環境でどんなスキルを身に付けていくべきか落とし込んだたうえで、企業をご提案させていただきましたが、良いご経験を積まれていることが伝わってきました。
本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
ASSIGN
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