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国内最大手損害保険企業からコンサルティングファームへ。顧客志向を貫いた先に見えたキャリアとは

左: 成山様
右:株式会社アサイン シニアエージェント 石井

前職の国内最大手損害保険企業では、同期の中でも1%程度の人しか配属されない商品開発部門よりキャリアをスタートさせた成山さん。

会社の思いに応えるべく働いていましたが、上司の一言で転職を決意。

未経験職種ながら「納得」する転職ができたと語る、成山さんの入社までの背景や仕事内容についてお伺いします。

国内最大手損害保険企業からキャリアをスタート

――まずは、前職についてお伺いします。前職への入職を決められた背景や業務内容について聞かせてください。

新卒で就職活動をしていた際は、商品設計や数値管理を行う職に就きたいと考えていました。

ただ、実を言うと、元々はM&A業界を志望していました。外資系の銀行などの面接を受けていましたが、良いご縁をいただくことができませんでした。

その結果として、前職の大手損害保険企業に入社した、という背景があります。

希望通り、入社直後から本社の商品開発部門に配属され、商品設計や損害保険のリスク設計などを行いました。

ただ、商品開発部門にいたのは最初の1年程度です。本当は商品開発部門で経験を積んでいく予定でしたが、結果としては、営業部門へ異動となりました。5~6年営業を経験した後、商品開発に戻る可能性が少なからずあるという話でした。

――営業部門でのミッションを伺っても良いですか。

営業部門でのミッションは、代理店の売上目標をいかに達成させられるか、というところでした。

私は30件程度の代理店を担当しており、例えば「損害保険商品の売上が前年度比10%増加すること」などを目標にしていました。

私だけの力ではありませんが、目標KPIを入社2年目の秋頃には達成できたこともあり、順調にキャリアを歩んでいました。

自分の将来性に不安を感じ転職を決意

――順風満帆なキャリアを送れる状態だったと思います。なぜ転職を決意したのですか。

一番のきっかけは、自分の将来が想像できなかったことです。

もちろん、1つの会社に長く勤めあげ、総合的な職能を経験して昇進していくこともキャリアの一つだと思います。 しかし目の前の与えられた業務をこなすあまり、「自分が本当に成し得たいことは何か」を考えることが少なくなくなってしまいました。

いつしか、この会社での将来に不安を感じるようになりました。

――仕事に対する辛さ、みたいなものもありましたか

ありましたね。営業で良い成績を出し続ける、というところにも面白さであり大変さでしたが、一番つらかったのは「なんのために数字を出し続けるのか」というのが、分からなくなっていたところです。

全員が同じ方向を見て仕事をすることは難しいと思いますが、同じ思いを共有できないことがつらかったです。

そういった背景もあり、転職を決意しました。

――弊社にご相談いただいたタイミングで、既に他のエージェントの方と話をされた状態でしたね。その中で転職活動に対する不安はありましたか。

正直、不安でした。

何名かのエージェントの方とお話しましたが、履歴書をお渡しし、少し直していただき終わり、というケースが多くありました。

もちろん、転職を通じてどんな業界に行きたいかを自分で考えることも重要です。一方で、新卒で入った企業から転職することは決断を要することですし、仕事をしつつキャリアの全てを把握するに限界はあります。

キャリアの選択に関して自分は正直“素人”でしたので、折角であればこういう将来像を考えるのであれば、この会社でキャリアを積むと良い」や「この経験を生かせば、こういったキャリアの選択肢が考えられる」といった的確なアドバイスを転職のプロとしてエージェントの方からいただくことで、キャリアは考えやすくなると思います。

まさに、石井さんがそういった面談をしてくださったので、大変有難かったです。

――私にキャリアを任せてもいいと思った背景、決め手などはありますか。

初回面談時、5分程度話していると石井さんは本気で私のキャリアを考えてくれていると感じました。

「なぜこの業界に行きたいのか」「本当にそうなのか」と多くの質問をされ、私のことを深く理解しようとしてくれていました。 質問や回答を重ねていく中で、期待値以上のキャリアパスをご提示いただけたので、ぜひ石井さんにお任せしたいと思いました。

―― ありがとうございます。成山さんの年次的に、さまざまな業界や企業、選べる選択肢が多いなと感じていました。安易な選択をせずにキャリア形成をサポートしたいと考えたため、熱く話をしてしまいました。今回、アサインでの転職活動を始める前に、他エージェントとも話をされていたとのことですが、アサインを利用してみて良かった点や新しい発見はありましたか。

自分の考えるキャリアに対して客観的にアドバイスもらえたことは非常に良かったです。

石井さんと転職活動に取り組んでいくうちに、自分が本当になし得たいことが何かに気付かされました。

自分自身、仕事自体が好きでやってきたという思いはあります。

しかし、普段の中では「仕事をする目的」という部分には、中々気付きにくかったのですが、相談を通じて、仕事をしている意義や意味が何なのかを考えさせられました。

「地方で働きたい」など、少し先を見据えたライフプランからキャリアプランに結び付けて、どうしていきたいかを考えるようになりました。

キャリアの根底にある「顧客志向」

――キャリアを改めて考えた上での転職でしたが、現職へ入社した決め手はなんでしたか。

社員全員が、お客さまのためにきちんと向き合う会社だったことが、一番の決め手でした。

顧客志向とはいえ、会社の利益のためには数字で結果を出すという点は避けて通れません。

しかし、現職の会社は、お客さま第一とすることに偽りのない会社だと思っています。

――成山さんご自身も非常に顧客志向が強いですよね。

そうですね。

例えば「自分のために頑張れ」と言われても、頑張り切れない部分もあります。

しかし「自分の能力不足で、お客さまの目的が達成されない」と思うと「お客さまの為に頑張ろう」とモチベーションにも繋がります。

今だからこそ、「顧客志向」というのが私のキャリアの軸になっていますが、私自身顧客志向が強いと自覚していませんでした。石井さんとの面談を重ねていくうちに気づかされました。

前職では「お客さまがすごく優しくしてくれてありがたい」と話すと「なぜそう思えるのか」と言われたことがあります。

営業部にいた頃、数値目標を達成しなければいけないときも、商品を無理に売りつけるスタイルではなく、お客さまにとって必要ないと感じれば、無理に販売をすることに違和感を覚えたので、顧客志向が根本にあるのだと思います。

―― 選考対策では、ノートを取る姿が印象的でした。選考対策で意識して考えていたことはありますか。

きちんと対策を行えば、おのずと採用というハードルは達成できると思っていました。

どんな会社を受けるとしても、面接で聞かれる内容はある程度共通しています。

しかし、同じ質問を受けていても、きちんと対策を行っていないために採用に至らない場合もあります。

その復習のために、ノートを必死に書いていました。

面接対策は6回以上してもらったかもしれません。

正直、そのまま面接に臨んでいたとしたら、内定はいただけなかったと思います。

特に、営業の再現性については、明確に回答ができるよう石井さんと何度も練習しました。

―― 前職から、業界や職種が大きく変わっています。未経験職種への挑戦ではこれまでの経験がそのまま活きるというよりは、どのように考え結果に繋げたかという再現性が重要になります。そこを伝えるために選考対策では重点的に練習しましたね。

会社の立場に立ったとき「未経験ですが入社したいです」といわれても、育成にコストがかかってしまうため、活躍のポテンシャルを感じられない人材は採用できないですよね。

選考対策を進めていく上で、未経験をどのように挽回していくか、ポテンシャルを信じてもらうために営業の経験をどのように伝えるかという観点で選考対策をしていただきました。

―― コンサルファームでは職位が上がれば上がるほど案件を獲得することも重要な仕事になります。営業の素養とコンサルタントとしてロジカルに目標を因数分解できるかが大事です。

まさにそうだと思います。

「この仕事は自分の仕事ではない」と言うのは簡単ですが、お客さまのためならやりますという営業的なマインドは、必ず生きてくると思います。

現職での活躍と今後の目標

―― ありがとうございます。それでは、現職でのご活躍についてもお伺いします。業務内容やミッションについて教えていただけますか

現在は、企業キャンペーンなどの応募システムや、システムの制御が主な仕事です。

いかに不具合のないシステムを保ち、期日を迎えるかというところが一番のミッションです。

また、業務は大きく2つに分かれます。

1つは、代理店やクリエイティブ製作会社に対し、クライアントのルールを伝え納得してもらった上で、仕事に取り組んでもらうことです。

もう1つは、システムの会社にスケジュールを考えて伝え、タスクリストなどを開発会社と合意し進めていくことです。

――今の業務内容もそうですが、転職活動時に整理された価値観に見合った、組織文化としても業務内容としてもマッチしている企業だと思います。前職と比較して、やりがいに感じるポイントや非常にマッチしているというポイントはありますか。

お客さまから感謝の言葉をいただくことが、やはり一番のやりがいです。

いかにお客さまのことを考え、行動できたかという点は重要視しています。

お客さまのおっしゃることをそのまま形にするだけではサービスの品質や価値は伸びていきません。価値を高めるのは、介在する私たちの大きなミッションであると捉えています。

お客さまからフィードバックをいただくことは、モチベーションになりますし、至らなかった点を、後で客観的に分析し次回はお客さまが困らないよう仕事に活かすことを重要視しています。

――今後のキャリアの中で、チャレンジしたいことはありますか。

現在の目標としては、プロジェクトマネジャーとしての役割を全うできるような存在になりたいです。

今はリーダーを筆頭に私含め計6人が1チームで業務を行っています。

ゆくゆくは、チームリーダーとしてチームが最大限のパフォーマンスを発揮できるように考え、進んで行動できる人材になりたいと思っています。

その一つとして、積極的に発言しやすいチーム作りをしていきたいです。

現在の職場は、未経験の方でも活躍できる土壌が整っている環境です。どこの業界でも挫折していく方はいますが、今のチームではほとんどいません。

それは、Slackなどのオープンなコミュニケーションを取る際、次々と質問が飛んでくるような雰囲気の醸成ができているからだと思います。

また、業務上のやり取り以外の積極的なコミュニケーションも行われています。

普段から深いコミュニケーションをとっておくことで、業務上でも困ったときに「私は分からないけども、この方なら分かるのでは?」という情報が蓄積されていくので、チーム内での助け合いが可能です。

良い空気感のチーム作りも、もっと学んでいきたいですね。

――転職されてから約1年が経ったところですが、今の一番のモチベーションは何ですか。

一番のモチベーションは「納得」です。

私は、誰かに「なぜこの仕事をしているのか」と聞かれた際に「十分に仕事に対して満足できるからだ」と自信を持って言いたいと思っています。

自信を持ってそう言えるためには、何のためにこの仕事をしているかを、自分の中で腑に落ちている必要がありますよね。

自分の中だけではなく、部下に指示を出したり、上司に意見をしたりする際も、自分の中で「納得」していなければ発言が曖昧になり、人を動かすことはできないでしょう。

納得していなければ、誰かに質問したり、相談したりすると思いますが、そういったことが起きない状態であることを、一番大切にしています。

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アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。

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